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2011年3月22日 (火)

回想

私の中で何かが変わったあの日。
ログを探しつつその記憶の糸を辿ってみる。





数年前、それは造船修行をしていた時の話。
当時修行していた場所はペルシャ湾のホルムズだった。
あの頃の主流はカリカットでの修行だったが、
色々な思いがあり私はここで修行していた。

ペルシャ湾は訪れる人が少ない場所だったが、
ごくたまに海賊被害報告もあった。
そんな時は大抵、
また気持ちの悪いのがやってきたなと思っていた。

それまでに私を襲ってきたPKたちは、
気持ちの悪いイメージの人たちばかりだった。
何も喋らない人、
自身の世界に浸りきってる定型文だけを流し会話しない人、
徒党を組んで襲ってきて仲間内だけで盛り上がってる人、
全てに共通するのは、
襲われる側とのコミュニケーションを一切取らないということ。
これが気持ち悪さの原因だったと思う。

今思えば会話してくれるPKもいた気がするが、
気持ちの悪い方の印象が勝っていたのか、
はたまた直近の出会いがこちらばかりだったのか、
その時はPKは気持ちの悪いものという印象しかなかった。



その日もホルムズ前で浮いていた時に海賊被害報告が出た。
直後、2隻の船がこちらに向かってやってくる。
片方は襲われたか逃げてるかの人、
もう片方はオレンジネームのPKだった。


白色>PK注意怖い怖いw
橙色>弱いっすよ^^
白色>いやいやw


こうして振り返ってみると、
普通に会話している付き合いやすい人に見えるが、
前述の通り当時の私はそう思うことができず、
早く居なくなってくれと思うばかりだった。


橙色>こんぶさんいます?


私は何を言っているのか理解できなかった。
きっと気持ちの悪い人のことだから、
気持ちの悪い暗号でも言っているのだろうくらいに捉えた。

この直後に造船日数に達したので
私は街中に入り造船所を目指す。
そんな私の後をあのPKはついてきた。


橙色>もしもし?
箆鮒>私ですか?
橙色>はいw


そこで初めて気がついた。
「箆鮒」を「こんぶ」と読み間違えられていたことを。


橙色>ちょっと船の改造を頼まれていただけませんか?


当時はまだ操船熟練度も造船スキルの艦隊共有もなく、
スキルのある人間に預けないと改造ができない時代。
明らかに造船修行をしてる私を見て頼んできたのだと思う。

しかし私は関わりたくなかった。
相手が相手だからという理由もあったが、
所持船枠が埋まっていて預かれないということもあった。
知らない人、それもPKに自身の船を預けるのも怖いので、
何とか断ろうと思った。


箆鮒>船は今は持ちきれないのですが
橙色>交換で1つ預かります


やんわりと断ったつもりだったが食い下がってきた。
それが嫌だから断ったんだという私の気持ちは、
どうやら届かなかったようだ。

ここで私は覚悟を決めた。
これ以上グダグダやりあって逆恨みを買うよりは、
さっさと済ませてしまった方がいいと判断した。


箆鮒>何をどうしますですか


心を開かないまま会話を続け、
やってやるから早くどこか消えてくれと思っていた。


橙色からトレードを申し込まれました
橙色>船員、大砲をMAXにしてほしいんですが


申し込まれたトレード画面を見て私はハッとした。
そこには船と100k、
そして断片地図2枚が提示されていた。
船の改造費としては高額のお金、
それに当時手に入れにくかった断片が2枚、
これを私にくれるというのだ。
手数料としては破格である。

そこで初めて私の心は揺らいだ。
PKだってことのみで嫌な人だと勝手に決めつけ、
この人とは関わりたくないと思っていたけれど、
これまでの丁寧に頼んでくる姿勢に嫌な部分はなく、
決して付き合いにくいタイプではない。
そこへきてこの気前の良さ。
いい人なのか悪い人なのかわからなくなっていた。

私は動揺しつつ、
注文通りの改造を施し船を渡した。
当たり前だが預けた私の船もそのまま返してくれた。


橙色>ありがとう
橙色は箆鮒に敬礼した
箆鮒>船員はMAXでしたので、砲室のみです
橙色>ういーw


このPKさんが姿を消した後、私は反省した。
私が嫌っていたのはPKではなく、
人を人と思わずコミュニケーションを取らない人。
そして今私が取った行動もこれと何ら変わりなく、
自分が自分の嫌いな気持ちの悪い人間になっていたのだ。

最後の最後で何とか一言添えられたものの、
もう少し会話をする気があれば、
大砲のスロットや船員に合わせて数字を調整したり、
必要以上に費用を貰うこともしなかったり、
色々なやり取りができたはず。
なのにそれをしなかった自分にガッカリした。



これを機に私の中でPKに対する印象は変わった。
無論、気持ちの悪い人も居ることは居るが、
それと名前の色とは無関係、
そう思うようになった。










・・・・・・

もう1つこの日を境に変わったことがある。
これ以降どこかに自分の名前を書く時は、
なるべくカタカナで書くようになった。
何で最初に名前付けたときに漢字にしたんだろか・・・

サーバ休止中のこの機会を利用して、
PKに対する印象を変えたと同時に、
海草に間違えられたあの日を思い出してみた。



カイソウのカイソウいうな。

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コメント

魚のカイソウ・・・

投稿: ジッパ | 2011年3月22日 (火) 午後 09時28分

カイソウのカワイソウ…

投稿: 皇 諒 | 2011年3月22日 (火) 午後 11時24分

笑ってしまった><

投稿: ヨシアキ | 2011年3月23日 (水) 午後 08時11分

ジッパさま

魚の回想・・・うん。あってる。


皇 諒さま

回想の可哀想・・・可哀想な回想ならあってるかも。


ヨシアキさま

それであってる・・・はず。

投稿: ヘラブナ | 2011年3月27日 (日) 午後 11時28分

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